長野堰頭首工は、利根川水系一級河川烏川より最大取水量、5.787m3/sのかんがい用水を取水する施設で昭和47年本郷町に設置されました。
頭首工と幹線水路にある15ヶ所の水門は、7台の監視カメラと共に中央集中制御装置で結ばれ、長野、六郷、中川、塚沢、佐野、倉賀野、大類、岩鼻地区への安定供給と降雨時には高崎市の洪水対策の役目も担っています。
長野堰用水は農業用水だけでなく、市街地全域の防火用水及び環境美化用水等に寄与し、高崎城址公園のお濠の水にも使用されています。
江戸時代より烏川の水量が少なく、かんばつのたびに下流地域では水争いが絶えませんでした。
この堰は、下流公平分水堰として県営かんがい排水事業で昭和37年に完成、下流の4堰に受益面積配分されるよう計画された珍しい分水方式です。
また、分水堰近くに『恐ろしや 地獄の関と思いしが 悟ればここぞ極楽の堰』と記した記念碑(昭和9年よりの水路改修)が建っています。
分水による水争いのあった往時が偲ばれます。
円筒分水構造図 | しろかき期の円筒分水 | 花で彩られた円筒分水 | 円筒分水上空より撮影 |
円筒分水へのアクセスマップ
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